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| 関連情報 |
「感染症」「大腸炎」「サルモネラ」「血栓性血小板減少性紫斑病」「食中毒」「急性下痢」「下血」「牛肉」 |
| 腸管出血性大腸炎 (厚生労働省) |
予防のポイントは6つです。
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| O111 |
| O104(腸管出血性大腸菌) |
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| O-157 |
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| (事例1) | 「祇園祭りのやま場が近づいた7月15日、京都市の会社員(56)は「かぜをひいたな」と思った。開業医に薬をもらった。 17日には下痢がひどくなり、会社に「かぜで休む」と連絡した。 翌日、心配した妻が、かかりつけの病院に電話をかけた。主治医(46)は「連れていらっしゃい」と応じた。 脱水症状はあるが、吐き気はみられない。主治医は、細菌性かウイルス性の腸炎を疑った。少し迷ったが、家族の希望もあって、入院を決めた。 主治医が「家族や職場に、似たような症状の人はいるか」と尋ねると、男性は「いない」と答えた。 便の検査項目に病原性大腸菌Oー157を加えた。大阪府堺市の集団感染の直後だ。家族に「念のため」と説明した。 19日、下痢の回数が減った。おもゆを三食とも残さず食べた。「じきに退院できますねえ」と言い出す。次の日には、形のある便が出始めた。 それが、一変した。 21日の日曜日。「ちょっとしんどいわ」。ろれつが回らなくなった。意味不明の言葉を口にする。 自宅にいた主治医は、看護婦からの電話を受けた。「第一病棟ですが」という言葉で、とっさにガン性腹膜炎で入院している別の患者のことだと思った。 病院に駆けつけると、男性は意識がもうろうとしていた。血小板が減り、腎機能が落ちている。全身にケイレンが起きる。薬が効かない。家族に問われても、医師は病名を特定できなかった。 容体の急変から、半日後の午後8時26分、死亡。 翌朝、院長(49)は男性の死亡を、主治医から聞いた。「健康なおとなが下痢で死亡するだろうか」検便の結果は、まだきていなかった。 男性は入院した当日、勤務先では、食中毒症状を訴える社員が出ていた。京都市の右京保健所は、その日のうちに、社員の健康聞き取り調査を始めた。 入院した男性がいることはつかんでいた。理由は「かぜ」とのことだった。「病院にいるから大丈夫だろう」と、そこまで心配しなかった。 21日には、別の社員(30)からOー157が検出された。 翌日、保健所の職員3人が、会社の人事部で、社員の健康調査を進めていた。その部屋に1本の電話が入った。 入院していた男性の妻から「昨夜、突然、主人が亡くなりました」。 市衛生局の職員が、病院へ確認に走った。異例の訪問に、病院側は驚いた。「ひょっとして」 院長と主治医が説明を始めてすぐ、主治医のポケットベルが鳴った。「確定ではないが、どうもOー157が出たらしいですわ」 6月初め、厚生省は自治体に、Oー157の特徴を説明した診断基準を伝える手引きを配布した。この病院には渡っていなかった。 一連のOー157感染で働き盛りのおとなが犠牲になった最初の例だった。」 |
| (事例2) | 「重体に陥った大阪府堺市の小学6年生(12)の母親が、集中治療室の前でおろおろしている。「頭が痛い、痛いと言うて」体が震え、泣きだしそうだ。7月19日の夕方、大学病院に駆けつけた女性教諭(41)は、母親の話に、ハッとした。 「頭が痛い?」 午前中、担任している5年生の家庭訪問で、同じ言葉を耳にしていた。血便も下痢も治ってきた女の子(10)が、頭痛を訴え始めた、という。 母親(30)は「お医者さんは夏風邪と言うてはるし」とのんびりしていた。院内の公衆電話へ走った。学校に待機していた教頭(47)に「病院へ行くよう、連絡していただけませんか」。何度も「頭が痛いっていうのが気になるんです」と繰り返した。 教頭が電話をかけると、母親が出た。 「担任が病院へ行き直して下さいと言っています」 「はい。行けたら行きます」 教諭は病院から戻る途中、気が気ではなかった。道路は渋滞していた。夜10時、学校に着いた。 職員室の机の上に、わら半紙を切った連絡メモがあった。「髄膜炎の疑いがないとのこと。月曜より通院しますとのことです」月曜まで3日もある。 受話器を取った。どうしても、様子を聞きたかった。 「病院は、どうだったん。血液や尿の検査をしたん」 「何もしていません。お医者さんは背中を触りはっただけです」母親が答えた。 「おかしいやんか。脅かすつもりなんやけど、血液検査だけでもしといたほうがええと思うけど」。そう言って、電話を切った。 「髄液も取らんと、何で髄膜炎の疑いがないとわかるんや」。担任のひとり言に、まわりの先生たちが驚いた。 女の子を診たび病院に電話をかけてみた。「重体になった子と、症状が似ています。血液検査の必要はないんでしょうか」受話器の向こうの内科医はいらだっていた。「今から連れてきて、2時間以上も待たせて検査する必要があると言うんですか」と反対にただされた。 「じゃ検査しなくても大丈夫なんですか」「親でもないのに、なんでそんなこと」。最後はガチャンと電話か切れた。悔しいと思いながら、もう一度、母親に電話した。「検査は受けたほうがいい。後の判断はお母さんに任せるわ」。 母親は「んー」と言いながら、なかなか答えない。「学校にずっとおるし」と言って受話器を置いた。 10分後、母親から別の病院へ行くと連絡が入った。さらに数分後、「タクシーがつかまらへんやけど、先生、連れて行ってくれる」。 「わかった、準備しとって」 女の子と母親を連れて、病院に着いたのは、日付けが変わる頃だった。 「やっと診てもらえる」と、ほっとした。何気なく女児の顔を見ると、少しむくんでいるように見える。「お母さん、顔が少しむくんでるんと違う」「先生、この子こんな顔ですわ」。母親にまだ、余裕があった。 でも、微熱がある。頭痛、むくみ。重体の子と症状がますます似てきた。 「先生、おしっこ、真っ赤やった」 子供を不安がらせてはいけない。ソファに寝かせ、林間学校や友達の話しをして、気を紛らわせようとした。 医師からの説明は、母親と2人で聞いた。血小板の数が激減している。 「このままの状態だったら、人工透析も必要になります。ここの病院では措置は難しい」 母親は急に泣き出した。 代わりに、診察室の外で待っていた女の子に転院を告げた。 「ここは満員なんやて」「えーっ、何でエ。大きい病院は血採るからいやや、こわい!」 20日午前3時前、救急車で大阪市の病院へ向かった。ひどく揺れた。母親は子供を見ていない。視線が、宙に浮いていた。 30分で病院に着いた。救急処置室に入った。輸血が必要と思い、医師に「血足りてますか」と尋ねた。「十分あるから。いける、いける」。血小板の輸血が始まった。 医師から体重を聞かれた。母親はすぐに答えられない。子供が「きのう量ったら38kgやった」と答えた。 午前4時半、個室に入った。 「あと半日でも遅れたら、あかんかった。あんた、よう連れてきたな」と主治医が言った。 |
| 抗生物質は 早期投与 |
「ホスホマイシンなど一部の抗生物質を感染初期に投与すると、重い腎不全を引き起こすこともある溶血性尿毒症症候群(HUS)の発症率が抑えられることが分かり。22日、都内で、竹田多恵・国立小児病院医療研究センター感染症研究部長らのチームが報告した。1997.5.23《日本経済新聞》 「日本医師会は24日、O-157の治療について、抗生物質の早期治療が重症化を防ぐとする調査結果を公表した。O-157は溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症して死亡することがあり、HUS発症をいかに防ぐかに治療のポイントがある。 調査は全国の医療機関を対象に調査。その結果1303例の感染者が報告され、HUS発症は3%にあたる31人。全感染者の95%は何らかの抗生物質の投与を受けており、中でも『ホスホマイシン』が711人と最も多かった。 抗生物質を全く使わなかった場合と、ホスホマイシンを投与した場合のHUSの発症率を比較すると、非投与の11%に対し、投与した患者では3%であった。特に10歳未満の小児では、投与で発症の危険が1/5に低下した。」 |
| ベロ毒素中和 | 「国立国際医療センターと埼玉大学の共同チームは病原性大腸菌(O-157)が出す「ベロ毒素」を中和する化学物質を開発した。血中に入った毒素に結合した毒性を奪う。動物実験で中和の効果を確認した。 開発した物質はケイ素原子の周りに糖鎖が4本くっついたヒトデに似た分子。 糖鎖は糖の分子などが糸状につながった物質で、ベロ毒素が細胞に結合する受容体と形が似ている。そのため、体内に入ったベロ毒素は糖鎖とくっついてしまい細胞に侵入する能力を失う」 |
| ビフィズス菌 | 2011年、理化学研究所と東京大学、横浜市立大学のグループは、ヨーグルトなどに含まれるビフィズス菌が、下痢を引き起こすO-157の感染を抑える仕組みを解明した。 大腸にあるビフィズス菌が主に果糖から酢酸を生成して大腸表面を保護し、O-157が出す毒素が体内に取り込まれにくくなるという。 成果はネイチャーに掲載。 |
| 牛レバー | 2011年、食肉処理された牛のレバー内部からO157が検出された。 これまで生レバー内部には食中毒を引き起こす細菌「カンピロバクター」がいることはわかっていた。 肝臓がつくる胆汁で0157が増殖することも判明。腸管にいる0157が胆汁を溜める胆嚢へ移動し、レバー内部に入り込む可能性が考えられるという。 |
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