血液検査
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総蛋白(TP)
■基準値:(6.5~8.3)g/dl

高値を示す
  • 血液濃縮
    脱水

低値を示す

■血清総タンパクは、
  • 血漿中の7~8%を占めている。
  • 毎日約15~20gが代謝され、同時に新生されてその動的平衡が維持される

■成分:

■他覚的に


肝腎の病態検査には
  • [総蛋白]と[A/G比] 又は[血清蛋白分画]
  を必ず一度は実施すべきである



 
 アルブミン (ALB)
■基準値:(3.8~5.3)g/dl

低値を示す
  • 肝硬変
    ②ネフローゼ症候群
    ③肝疾患
    ④悪性腫瘍
    ⑤甲状腺機能亢進


検査目的
血清アルブミンは血漿浸透圧の主たる決定因子であり、数多くの物質を輸送します

アルブミンは肝臓で合成される分子量69000の小さなタンパク質

アルブミンの生物学的半減期はおよそ20日なので、急性肝疾患における肝細胞機能の変化を反映しません

血液膠質浸透圧の保持、種々の生体内物質の運搬に働く。

肝硬変・劇症肝炎などの肝実質障害による合成能低下で減少する

ネフローゼ症候群・蛋白漏出性胃腸症 など血管外への蛋白漏出で低下する

長期の摂取不足・栄養不良状態で低下する

 
 総ビリルビン(TBL)
 total bilirbin

基準値 0,2~1mg/dL

検査目的・・・黄疸の有無の判定

 
 AST(GOT)
 ■基準値:11~33IU/L/37℃

検査目的:肝機能検査の1つ
  • ASTは肝細胞、筋肉、赤血球からの逸脱酵素なので、これらの障害による疾患の検出・程度・経過把握の指標
 
 ALT(GPT)
 ■基準値:6~43 IU/L/37 ℃

検査目的
  • 肝細胞からの逸脱酵素なので、肝胆道系疾患、特に肝疾患の検出・程度・経過把握の指標


 
 LD (LDH)
血清乳酸脱水素酵素

検査目的
  • ①肝機能障害の診断
  • ②心筋梗塞の経過診断
    • 発作後10~14時間、LDH値の異常が続く
    • GOT(AST)より遅く
    • 12時間で上昇し始め、48~72時間でピークに達し、7~10日間は前値に回復しないので、発症後2日以上経過した心筋梗塞の診断に役立つ


 
 γ-GT
 γ-glutamyl transpeptidase

■基準値♂:10~50IU/L  ♀:9~32IU/L

検査目的
  • アルコール性肝障害
  • 薬物性肝障害
  • 胆道系疾患
  • 閉塞性黄疸
  • 肝内胆汁うっ滞
  • などの診断・スクリーニング・経過把握

細胞膜に強く結合した内在性の糖蛋白。 

腎臓に多く存在し、ついで膵臓、肝、胆道である。 

アルコールや睡眠薬の服用などで肝細胞が壊れたり、結石・腫瘍などで胆管がつまったりすると血液中に出てくる

 
 アミラーゼ
 
■検査目的:
  • 膵疾患や唾液腺膝下の診断。および両者の鑑別

■アミラーゼ
  • =加水分解酵素の1つ。
  • ほとんどが膵臓と唾液腺からの由来


 
 CK
 (クレアチンキナーゼ)

■検査目的
  • 心筋梗塞、筋ジストロフィー症に必須の検査



 
 尿素窒素
 (BUN)

基準値:8.0~22.0mg/dL

検査目的・・・腎機能の評価 

 
 尿酸
 (UA) 

基準値:♂:3~7mg/dL ♀:2~7mg/dL

検査目的・・・
  • 痛風高尿酸血症の診断

 
 クレアチニン(Cr)
 creatinine
(血清クレアチニン)

基準値:♂:0.65~1.09mg/dL ♀:0.46~0.82mg/dL

検査目的・・・腎機能の評価
  • 腎機能に障害がある患者への薬の適切な投与量を決める指標
Crはクレアチンの代謝産物

クレアチンは、筋肉の収縮に必要なエネルギー供給源

クレアチニンの体内産生および尿中排泄物量は筋肉量に比例し、成人では体重(kg)あたりほぼ一定で食事や尿量に影響されない
 
 eGFR   
 推算GFR値 (推算糸球体濾過量

腎臓にどれくらい老廃物を尿へ排泄する能力があるかを示しており、この値が低いほど腎臓の働きが悪いということになります

慢性腎臓病(CKD)の指標(5段階)となる

eGFRはスクリーニングなどの疫学調査のためにつくられた腎機能の指標であり、個別の患者の腎機能評価には
  1. イヌリンクリアランス(Cin)
  2. クレアチニンクリアランス(Ccr)
  • を用いるほうがよい。


■体表面積非補正GFR
  • =eGFR×体表面積÷1.73で推算できる。
  • (GFR=糸球体濾過量)



 
 Mg
 (マグネシウム)

検査目的
  • マグネシウム欠乏症または過剰症の診断

 
 Na
 (ナトリウム)
基準値:(135~150)mEq/l

体液中のナトリウム(Na)とカリウム()は、
それぞれ細胞外液および内液の陽イオンの主成分として存在し


<1>
共通の生理機能として:
  1. 水の分布
  2. 浸透圧の調節
  3. 酸塩基平衡の維持

<2>さらに(K)は
    1. 筋収縮
    2. 神経伝達に重要な役割をしている

血清Naの調節
  • *主として腎で行われる。
  • *尿細管におけるNaと水の再吸収量で決定される。
  • *この調節に
    • ●アルドステロンと
    • ●抗利尿ホルモンが
      関与する


 
 K
 (カリウム)
基準値:(3.5~5.3)mEq/l

カリウムは、
  • ①酵素反応、
  • ②糖・タンパク代謝、
  • ③神経・筋肉の興奮性
  • などに関与しています。


■カリウムは「コーヒー」や「ビール」をよく飲む人は、排泄量が多く不足勝ちになります。



摂りすぎると、腎臓の排泄機能に負担をかけます。


不足すると、
  • 神経系の伝達機能が悪くなり、筋肉の興奮性が減少し、筋肉の収縮・弛緩の調整がうまくいかなくなりますことがあります。
  • ②二日酔いの際、疲れやすくなります
  • ③腸での蠕動運動が悪くなります
  • むくみの原因となり、心臓発作になりやすくなります
  • 慢性疲労・高血圧・発育不良などを引き起こします


 
 Ca
 (カルシウム)

基準値:(8.4~10.2)mg/dl

カルシウムは
  • 骨・ミネラルの主要構成成分であると同時に、イオン化することで、神経や筋の興奮性、血液凝固、細胞膜機能、酵素の活性化、ホルモン分泌などの生理作用を担っています


カルシウムは、
  • PTH(副甲状腺ホルモン)が骨代謝回転、腎尿細管Ca再吸収を促進させ
  • 活性型ビタミンDが腸管からのCa吸収・骨代謝回転に働き
  • カルシトニンが骨でPTHにより更新した破骨作用を抑制し、骨へのCaとりこみを増加させ、腎ではCaの排泄を増加させることでバランスを保っています

 
Cl
 (クロール)

基準値:(98~110)mEq/l

■検査目的
  • 体内の電解質バランスを把握して輸液投与量を判断するときに測る


 
 Fe
 (血清鉄)

正常値:(男)60~210μg/dl   (女)50~160μg/dl

検査目的
  • 貧血の原因疾患の鑑別

体内には約5gの鉄があります。
  • そのうち約3gがヘモグロビンに、約2gが貯蔵鉄として存在します。
  • 残りの約4000μgが血漿中にあります(血清鉄)


 
 HDL-Cho
 HDLコレステロール

正常値30~80mg/dl(男性) 40~90mg/dl(女性)

動脈硬化を防ぐ働きがあり、濃度が低いと動脈硬化がすすむ

HDLは
  • 密度1.063~1.210g/mlのリポタンパクで末梢から肝臓へのコレステロールの逆転送に重要な役割を果たしている。(抗動脈硬化作用)
  • HDLはタンパク質50%、脂質50%からなる高密度のリポタンパクで、主な構成アポタンパクは「アポA-Ⅰ」「A-Ⅱ」です。
肝臓で作られて末梢組織へ運ばれたコレステロールのうち、余分なものを再び肝臓に戻す役割を担っている。



 
 LDL-Cho
 LDLコレステロール

基準値:60~140mg/dl

 
 中性脂肪
 (TG)トリグリセリド

基準値:50~150mg/dL

検査目的
  • トリグリセリドに富むリポ蛋白の評価

50mg/dL以下
  • ・甲状腺機能亢進症
  • ・吸収不良症候群
  • 肝硬変
  • ・悪液質
  • ・副腎不全
■150~300mg/dL
  • ・甲状腺機能低下症
  • ・糖尿病
  • ・クッシング症候群
  • ・ネフローゼ症候群
  • ・閉塞性黄疸
  • ・脂肪肝
  • ・急性膵炎
  • ・自己免疫疾患

 
 HbA1c(JDS)
 ■JDS値は日本で決められた条件に従った測定値

 
 HbA1c(NGSP)
 hemoglobin A1c, NGSP
NGSP値は主に米国で決められた条件に従った測定値
赤血球中のHbとブドウ糖が結合したものです。過去1~3ヶ月の平均的な血糖を知ることができます

 
 血糖(空腹時)
 BS(blood suger)

血中のグルコース(血糖)の供給は、
  • 肝臓での新生と、消化管から吸収される。
  • 一方、筋・赤血球などで需要される

 
 血液一般
 
 WBC
 (白血球数)

検査目的
  • ①炎症
    ②感染症
    ③血液疾患
    ④白血病の診断
    ⑤化学療法時の骨髄抑制モニター

 
 RBC
 (赤血球数)

■正常値:(男)440~560万/µl  (女)380~520万/µl

低値を示す疾患
  • 再生不良性貧血
    赤血球癆
    腎性貧血
    鉄欠乏性貧血
    鉄牙球性貧血
    巨赤芽球性貧血
    遺伝性溶血性貧血
    発作性夜間血色素尿症
    自己免疫性溶血性貧血
    急性出血による貧血
    慢性出血による貧血

 
 HGB
 (ヘモグロビン)

基準値:♂13.1~17.0g/dl ♀11.5~14.5g/dl

検査目的・・・貧血や多血症の診断

 
 HCT
 (ヘマトクリット値)


 
 MCV
 平均赤血球容積

基準値♂82.7~101.6fl ♀79~100fl

 
 MCHC
 平均赤血球血色素濃度

基準値♂31.6~36.6g/dl  ♀30.7~36.6g/dl

 
 PLT
 血小板数

検査目的:
  • ・血小板数の把握
    ・血小板減少症の診断
    ・血小板増多症の診断
    ・化学療法時の副作用モニター


 
 RDW-CV
 RDW(赤血球粒度分布幅)

■正常値:15%以下(CV法)
 
 Free T4
 (T4)チロキシン thyroxine(サイロキシン)

■基準値:freeT4(0.85~2.15ng/dl)
甲状腺ホルモンは血中では以下の3種類の結合タンパクと結合して体内を運搬されている。
  • 「サイロキシン結合グロブリン(TBG)」
    「プレアルブミン」
    「アルブミン」

 
 TSH
 甲状腺刺激ホルモン

正常値:0.3~4.0µU/ml

TSHの調節機構は・・・

  • 視床下部ホルモンであるTRH(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)により合成・分泌が促進され、逆に甲状腺ホルモンのネガティブフィードバック作用により抑制される。
  • そのため、血中TSH濃度の測定は、視床下部→下垂体→甲状腺系の機能診断に有用









 コリンエステラーゼ
 (ChE)cholinesterase

検査目的
  1. 肝合成能や栄養状態の評価
  2. 脂肪肝などの診断
  3. 有機リン中毒やコリン作動性クリーゼの診断

 
 アルカリホスファターゼ
 
検査の目的:
  1. 肝疾患
  2. 骨疾患
  3. 悪性腫瘍の肝・骨転移が予想されるとき

 
 LAP
 (ロイシンアミノペプチダーゼ)

基準値:20~70IU/L
検査目的
  • 肝・胆道の閉塞状態の把握

 
 CPK クレアチンホスホキナーゼ
 (CK)クレアチンキナーゼ

基準値:(30~172)IU/l

検査目的
  • ①心臓を含む筋疾患の診断
  • ②クレアチンキナーゼは、骨格筋や心筋など興奮性を持つ細胞のエネルギー代謝に重要な役割を果たして いる酵素です
  • ③心筋梗塞、筋ジストロフィー症に必須の検査




HDL-C
(HDLコレステロール)

コレステロール値が高い

  • 肝臓で作られて末梢組織へ運ばれたコレステロールのうち、余分なものを再び肝臓に戻す役割を担っている。

  • HDL値が高いほど狭心症や心筋梗塞などの冠動脈疾患の発症率が低い。

  • 基準値:
    (40~90)mg/dl
  • 高値 家族性高HDL血症
    高ビリルビン血症
    長寿症候群
    運動によって

  • 低値 低HDL血症
    Tangier病
    高脂血症
    肝障害
    腎不全
    肥満
    糖尿病
    虚血性血管障害:脳梗塞
    薬物:
      1.エストロゲン
      2.
    インスリン
      3.ステロイド
    喫煙
    コーヒー






βLP
(β-リポ蛋白)

  • 高値 家族性高脂血症
    甲状腺機能亢進症
    胆石症
    糖尿病
    動脈硬化症
    肥満
    ネフローゼ

  • 低値 激症肝炎
    肝硬変
    甲状腺機能低下症
    無β-リポタンパク血症








LIP
(リパーゼ)

検査目的
  • 上腹部痛や背部痛などがあって膵炎を疑うときに検査する

  • 高値 イレウス
    急性膵炎(70~100%)
    慢性膵炎
    膵仮性嚢胞
    膵ガン
    胆道結石
    胆嚢炎
    消化性潰瘍
    腹膜炎
    肝疾患
    腎不全





S-AMY 血清アミラ-ゼ
(アミラーゼAMY」

検査の目的:
  • ・膵疾患の疑いがあるとき。
    ・唾液腺疾患を疑うとき。
    ・卵巣・卵管疾患を疑うとき。
    ・悪性腫瘍の一部

  • 高値 急性膵炎
    慢性膵炎
    胆石
    耳下腺炎
    特発性唾液腺型アミラーゼ血中貯留症
    マクロアミラーゼ血症
    肝障害
    腎不全
    アミラーゼ産生腫瘍:
      1.肺の腫瘍
      2.卵巣腫瘍
      3.卵管腫瘍
      4.悪性中皮腫

  • 低値 慢性膵炎の末期
    膵ガンの末期











白血球数
(WBC) white blood cell count

検査の目的
  • 感染症を含む炎症や
  • 血液疾患の診断と経過観察

■基準値
  • 4000~8000/µL(静脈血)

  • 1000~3000/µL・・・白血球が減少
    • ウイルス感染症
    • 薬剤アレルギー
    • 薬剤性無顆粒球症
    • 再生不良性貧血
    • 急性白血病
    • 骨髄異形成症候群
    • ビタミンB12欠乏性貧血
    • 抗がん剤投与
    • 放射線照射
    • ガンの骨髄転移
  • 1万~5万/µL
    • 感染症
    • 自己免疫性疾患
    • 心理的ストレス
    • 物理的ストレス(寒冷・出血)
    • 重度の代謝異常
    • 薬物中毒
    • ステロイド薬の影響
    • 喫煙
  • 5万/µL以上・・・白血球が増加
    • 白血病
    • 骨髄増殖性疾患
    • 粟粒結核
    • 悪性腫瘍の全身散布転移






RBC
赤血球数

検査の目的
  • 貧血・多血症のスクリーニングと経過観察
  • 基準値
    • ♂:427~570×104/µL
    • ♀:376~500×104/µL





(Ht)
ヘマトクリット

  • 基準値
    • ♂:39.8~51.8%
    • ♀:33.4~44.9%
  • 高値 真性多血症
    脱水による赤血球増加症
    多血(心・肺疾患)

  • 低値 再生不良性貧血
    白血病
    悪性貧血
    溶血性貧血
    消化管出血






(MCV)
平均赤血球容積

  • 基準値
    • ♂:82.7~101.6fl
    • ♀:79~100f l





(MCH)
平均赤血球血色素量
  • 基準値
    • ♂:28~34.6pg
    • ♀:26.3 ~34.3pg

赤血球指数には「MCH」「MCV」「MCHC」があります

  • (大球性正色素性貧血)
    ・・・MCV>93fl,MCH>32 pg
    • 悪性貧血、無胃性貧血、
    • 妊娠性巨赤芽球性貧血、
    • 小児巨赤芽球性貧血、
    • 広節裂頭条虫貧血、
    • 胃ガンの骨髄転移、
    • 肝硬変
    • 老人性貧血

  • (正球性正色素性貧血)
    ・・・MCV80~93fl,MCH27~32pg
    • 再生不良性貧血、
    • 腎性貧血、
    • 血友病群、
    • 急性失血性貧血、
    • 溶血性貧血、
    • 血色素尿症

  • (小球性低色素性貧血)
    ・・・MCV<80fl.MCH<27pg
    • 本態性萎黄貧血、
    • 回虫貧血、
    • 妊娠貧血、
    • バンチ症候群、
    • 慢性出血性貧血





(MCHC)
平均赤血球血色素濃度
  • 基準値
    • ♂:31.6~36.6%
    • ♀:30.7~36.6%





(RDW)
赤血球容積粒度分布幅

検査
  • 赤血球の大きさにばらつきがあるかどうかを調べる
  • 貧血の評価
  • 基準値





白血球分類
  • Neutrophil好中球
  • Eosinophil好酸球
  • Basophil好塩基球
  • Monocyte単球
  • Lymphocyteリンパ球




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