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  • 食道静脈瘤

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肝硬変
吐血



原因の90%以上が、肝硬変です
  • 「肝硬変が進むと、ほとんど食道静脈瘤を併発すると考えていいでしょう」
    (日本医科大第一内科教授・荒牧琢巳さん)
  1. 肝臓には、胃・食道・小腸・大腸・脾臓などからの静脈が集まった門脈という血管があります。門脈は小腸なでで吸収され栄養分を肝臓に運びます。
  2. 門脈が何らかの原因で圧迫されて血圧が上がった状態を「門脈圧亢進」と呼び、これが食道静脈瘤の原因です。
  3. 門脈内の血液は、肝臓へ向かって流れているが、肝硬変で肝臓内の血液が流れにくくなると、一部が食道へ向かい静脈瘤を起こす




吐血
食道・胃・十二指腸からの出血によって起こるが、突然の大量出血は食道静脈瘤の破裂によることが多い。
Aさん(58)は、5年前から肝硬変の治療を受けていたが、ある晩、急に気分が悪くなり、真っ赤な血液約400mlを吐血した。脈拍と血圧のチェックで、出血量はおよそ1000mlと推定された。
ただちに輸血と輸液を開始し、内視鏡検査を行った。食道粘膜を観察すると、食道上部の静脈瘤から血液が噴出していた。そこで、内視鏡についている風船で噴出部を押さえながら、静脈瘤に硬化薬を注入した。この処置で止血できたので、その後の内視鏡検査で、他の静脈瘤をゴム輪で縛った。

肝硬変が恐れられる理由は肝臓の働きの悪化や肝臓ガンのほか、約8割が食道静脈瘤を合併し、それが破裂しやすいからである。
肝硬変で肝臓が硬くなると、脾臓や胃・腸からの血液が肝臓に入りにくくなり、血液が脇道を通って心臓に還るようになる。
食道静脈瘤とは、食道粘膜に出来た脇道の静脈が膨らんだものである。最も壊れやすい場所は、胃に近い食道下部で、ひどくなると数本の静脈瘤が内視鏡で観察できる。ただ静脈瘤にも出血しやすいものと比較的安全なものとがある。色が白っぽい静脈瘤は比較的安全だが、青色や赤色のものは出血しやすい。
これまで食道静脈瘤に対して、様々な治療法が試みられてきた。手術治療は長期間の効果が期待できるが、肝機能の悪化を起こすため、年齢が若く肝機能が良い人が対象になる。一方、高齢者や肝機能が悪くて腹水がある人には内視鏡的硬化法や静脈瘤結紮術が施されているが、その効果は一時的である。
食道静脈瘤が破裂すると、血液が固まりにくく、出血によりさらに肝機能が悪化する。最初の吐血で約3割の人が1ヶ月以内に死亡する









    
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