低血糖 |
低血糖の病態
(副作用で低血糖を起こす)
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低血糖の検査 |
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心臓や血管に負担 |
人はブドウ糖をエネルギー源にして活動するので、血液中には一定の濃度のブドウ糖がいつも必要だ。 血液1デシリットル中に含まれるブドウ糖の(mg数)を血糖値という。 普通、長時間食べなくても60未満にはならず、大量の糖分をとっても160を超えない。 血糖値が高すぎる状態を高血糖、低すぎる状態を低血糖という。どちらも体には不都合で、極端な場合には人事不省に陥る。だから体はわずかな血糖値の上下を敏感に感知して調節している。 糖尿病でも高血糖は食後の血糖値が220以下ならあまり問題がないが、低血糖は60をきったら要注意。 患者がインスリンや血糖を下げる薬を使って、ふるえたりドキドキし、額や手に汗が出ることがある。 これは下がりすぎでアドレナリンが出たことによる危険信号だ。 こうなると血圧が上がって心臓や血管に負担がかかるので、1回1回重大な影響があると考えるべきだ。低血糖に気づいたらすぐに甘いものを補給しなければならない。 300以上と極端な高血糖が続いていた人は、血糖値を急いで下げると正常値でも低血糖の症状が出ることがある。 一般の人でも空腹をしばらく辛抱していると、空腹を感じなくなるのは低血糖を感知して出てくるアドレナリンのため。 |
反応性低血糖症 |
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高インスリン血性低血糖症の治療薬 |
(アログリセム) 2008年、 高インスリン血性低血糖症を治療するカプセル剤『アログリセム』 高インスリン血性低血糖症は新生児や乳幼児がまれに発症する疾患。 膵臓のインスリン分泌が制御されないため起こる。 日本国内の発症例は30例ほど。 早期に治療しないと発育遅延・知能障害・運動障害を起こす可能性があり、最悪の場合死亡することもある。 |
低血糖脳症に有効な物質 |
2012年、新潟大学の下畑亨良准教授らは、血糖値が極端に低下してマヒや意識障害が起きる低血糖脳症の治療薬に使える物質を突き止め、ラット実験で効果を確認した。
低血糖脳症は糖尿病患者に多く、繰り返すと認知症になりやすい。 低血糖脳症の治療薬はまだない。 低血糖の治療でブドウ糖を投与すると、脳で過酸化脂質が増える。 過酸化脂質が、神経細胞を傷つけたり壊したりして低血糖脳症が起こると考えられている。 下畑准教授らは、心筋細胞の保護作用がある「A1da-1」という物質が過酸化脂質を抑えると推測。低血糖脳症に似た状態のラットに与えたところ、過酸化脂質が減り、傷ついた神経細胞の数も半分近くになった。 |
糖尿病の重症低血糖患者が危険 |
心筋梗塞・脳卒中になるリスクが2倍。
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