ツツガムシ病 |
リケッチア症の1つ。
発疹を伴う感染症。 日本特有の地方病。 病原体のリケッチアは患部に壊死を引き起こし、潰瘍をつくる。 潜伏期は7~10日で、39℃~40℃の高熱を出す。 死亡:1998年には日本で、2名が亡くなっている ツツガムシ病は古くから秋田県雄物川、山形県最上川、新潟県信濃川の流域に多発する風土病で、病因はツツガムシの幼虫が媒介するリケッチアである。 患者数は1980年ごろから再び増え始め年間1000人近くになっている。
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秋田県で死亡
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ツツガムシ病の症状 |
ツツガムシに刺されると黒いかさぶたができるが、発熱・頭痛・関節痛などの症状が現れるまでに1~2週間の潜伏期間があるので、風邪やアレルギー疾患と間違われやすい。 発見が遅れて命取りになることもある |
検 査 |
血清反応(間接免疫蛍光法)でR.tsutsubamushiの抗体を証明。 |
予 防 |
河原や野山などに入るときには、帽子をかぶり、肌を露出させないようにすること。 |
も ぐ さ |
江戸時代、旅行の途中、ダニの一種「ツツガムシ」にかまれたあとに、お灸をして病気を防いだ。 |
手遅れは・・・命取り |
ツツガ虫はなかなか厄介な病気である。 かっては手紙の冒頭に「つつがなくお暮らしのことと」という具合に日々心配された病気だったが、現在はあまり話題にならない。しかし、スポーツドクターの菅栄一医師によれば、“今でもツツガ虫病はあり、手当が遅れると命取りになる。2~3年に1~2人の死亡例はあり、楽観できない”と話す。 この虫はケダニの幼虫でリケッチアを保有(すべてとは限らない)、北海道と沖縄を除く全国にいる。どちらか言うと、高い山より、比較的低い草原などにいて四季を通じて発症している。 刺されると 10日ほどの潜伏期間があり、やがて ○40度近い熱が出て、 ○頭痛・筋肉痛などの症状になる。 そして
治療が早ければ治るが、遅れると手遅れになる可能性がある。 “最近ではオートキャンプをしている人が危ない。野原に寝ているうちに刺されるようです。キャンプを楽しむ時は素肌を留出しないで自宅に帰ってから1~2週間は体調を観察してほしい”」 |
つつがなきや |
(恙なきや) 607年、 第33代の推古天皇(554~628)と聖徳太子(574~622)は、随の時代であった中国大陸に遣隋使として小野妹子を遣わした。そのときの国書の一節に“日出処天子致書日没処天子無恙乎”(日出ずる処の天子、書を日の没する処の天子に致す、恙なきや) 恙とは、病気や災いのような意味でも使われるが、もともとはツツガムシ(恙虫)による害のこと。 |
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「虫さされ」「リケッチア」「発熱」「高熱」「発疹」「かぜ」「アレルギー」「ライム病」 |
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